†Apologia†

第一題 第二段落から

ロックは、自然法の存在の議論に入る前に、それ(つまり道徳律あるいは自然法)がどのように呼ばれているかしめす必要があるとして以下の例をあげる。 まず第一に、古代の哲学者(ストア派)が考えたように、『道徳的な善または美徳にひとしいもの p139』で…

自由討議の合間に...

さて、ジョン・ロックの所論を続けて見て行きたいところですが、例によってより道をいたいします。 id:nomurayamansuke (以下:萬氏)とid:Barl-Karth (以下:Barl氏)の間で自然“権”(傍目で見る私には両人の議論は自然“法”をめぐってではなく自然“権”につい…

目次(暫定)、メモ

自然法認識における神論の必要性について 〜John Locke's Natural Law に沿って〜 註解部 Q1:道徳律、あるいは自然法はわれわれに与えられているか。 A1:与えられている。 Q2:自然法は自然の光によって知ることができるか。 A2:知ることができる。 Q3:…

へ理屈派の弁明

自然法認識における神論の必要性について 〜John Locke's Natural Law に沿って〜 小論 1-1 神論の概要(造物主及び被造物としての人間の位置づけ) 1-2 恩寵としての啓示及び自然理性(諸々の認識の基礎) 1-3 道徳律ないし自然法の認識 はじめに 以下にお…

準備

1.導入 > 議論を必要とする性格のものであるか 説明を必要とする性格のものであるか 2.区分 > 『対象』『前提』『方法』『想定読者』『書き手の意図』の明示、論点の整理と共有 3.本論 > 教会が論点に対して取る立場 論点について論じる適切な『回勅』*1は何…

はじめに 

度々耳にする不安や不満について 教会に関して、また信仰に関する事柄に対して諸々の不安や不満を耳にすることがある。私のブログでも日本のカトリックの神学者は怠慢だ!無能だ!等々ブーたれてるのもその一つと言えなくもないわけではあるが、そんなものは…