Catholic

ロザリオの月

10月はロザリオの月。気が向いたらなんか書く。

メモ

Journal of Catholic Legal Studies (http://www.stjohns.edu/academics/graduate/law/journals/catholiclegal) Vol.46 No.2 SSM Health Care: The Integration of Catholic Social Thought Values in a Modern Health Care System,Sister Melanie DiPietro…

魔女の権利?

詳しく調べなければならないのだけど忘備としてメモをしておく。 濱口桂一郎氏(労働法の研究者)のブログ記事、「教会は魔女による利用を認めなければならないか」で紹介されている問題について(http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-78…

吉満義彦にみる『キリスト教ヒューマニズム』

吉満義彦(1904-1945)の論考中におけるキリスト教ヒューマニズム理解を考察する。以下においては吉満義彦全集*1(講談社、1984年)五巻収録の「新しき秩序‐充足的ヒューマニズムの立場‐」「カトリシズムとヒューマニズム」「新スコラ哲学と現代ヒューマニズム‐…

加藤周一

羊の歌―わが回想 (岩波新書 青版 689)作者: 加藤周一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1968/08/20メディア: 新書購入: 9人 クリック: 35回この商品を含むブログ (43件) を見る 読んだ。現代思想の特集も買おうかと思ったのだけど、興味のある記事が無かった…

沢田和夫、日本カトリックの神学業績―バチカン公会議開催中に見る―、日本の神学、1963

第二バチカン公会議第一会議終了後、第二会期開催前に書かれた。 さる一九六二年十月十一日第二バチカン会議が開催され、日本からは東京大司教土井辰雄枢機卿はじめ、各教区の司教十四名が参加し、十二月八日をもって第一会期を終えた。司教団神学顧問にパウ…

続きと小休止

一段落に時間をかけ過ぎた気もしますが、第一段落は以下のようになります。続く議論で明らかにされますが、ロックは自然法を自然の光により認識可能な神の意志であると解しています。この理解の枠組みは後の『市民政府論(統治論)』においても原則として変…

Neo-Thomism/Neo-Scholasticism

新トマス主義、ないし新スコラ主義と呼ばれる思想、ないし哲学・神学の検討が必要である。ただこのことが単純に当初の思考方式をそのままの形で繰り返すことを目的としてではない。 考察は以下の点、段階を経る必要がある。 新トマス主義、新スコラ主義と呼…

メモ

新しい回勅「Caritas in Veritate」発表(6/29)される。訳すと「LoveCharity*1 in truth」でしょうか。『真理における愛』ぐらいの訳になるんじゃなかろうか。前々から案内はあったのですが、このたびようやく発表されることになった新しい回勅、内容はいわ…

メモ

吉満義彦関係 論文 猿渡重達*1 <<未読>> 高橋章*2 <<既読>> 寺尾寿芳*3 <<未読>> 大平剛*4 <<既読>> 半澤孝麿*5 <<既読>> 橋本淳*6 <<未読>> 氏家法雄*7 <<未読>> 鶴岡賀雄*8 <<既読>> あまり関係ないのもあるが、未読のも…

近頃気になる事柄

カトリック関係の事柄で最近気になることについて。 裁判員制度について(http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/doc/cbcj/090618.htm) カトリック学校教員養成のための塾について(http://www.cwjpn.com/cwjpn/article/index.htm) 司祭年について(http://www.…

幟町教会

先週の日曜は初めて幟町教会でミサにあずかる。目的は教会付属のパウロ書店をのぞくためだったのですが・・・『カトリック生活』おいてない。購読の申し込みをした方が毎月書店で受け取る形式らしい。少し残念。あと『カトリック神学への招き』も置いてなか…

Happy Easter!

遅くなりましたが、御復活おめでとうございます。

手前味噌

とりあえず雛形、議論用のフォーマットを書いてみた。突っ込みどころ満載な気もするけれど、これでやってみながら変更すべき点があれば変更していく。というか第四項のdとか自分で書いといて自分で突っ込みたくなる。信仰で一致しないものが道徳において一致…

謝肉祭と四旬節

さて、今日は外で肉でも食べようかな(わざわざ)。明日(灰の水曜日)から四旬節です。日頃、わびしい食生活をしてるのでこれ以上どこを削れ?という気もしなくもないですが、いくらか節制しましょう。節制よりも献身を増すほうがよい気もしますが。 『四旬…

トマス主義の超克

第二バチカン公会議に貢献した神学者はそれぞれの立場は兎も角として、新トマス主義の超克という点では一致している。であるのであれば、日本においてどのような形であれ第二バチカン公会議を神学的に理解しようとするのであれば、日本において新トマス主義…

メモ

はい、酔ってるとはゆえ、適当なこと書いてるとまたコメント欄で説教たれられそうなので真面目なちゃんとした話。以前から問題にしてる信徒使徒職に関して先行研究の補足が一通り済んだのでその点についてメモをしておく。 先行研究 いちよう上智大学神学部…

フランシス・スアレスについて

id:contractioさんが「わたし、スアレスの研究書って これ↑一冊しか持ってないんですが、その後 邦語文献は出てないんでしょうかね。>識者」(http://d.hatena.ne.jp/contractio/20090217)と嘆いておられるので識者じゃないけど答えてみる。 研究書として公…

病者の塗油の秘跡

以前書いたように難しいこと(諸哲学、諸科学)についてはなんも述べる気がないなったと言うことで、教義の狭義の意味での神学について以後はなるだけ機会を見つけて考察し、書いていくことにしたいと思います。 今回は病者の塗油の秘跡について、というか正…

優先順位の変更

先に別のことを書く

先に

ヨハネ・パウロ二世の回勅「信仰と理性」とベネディクト16世の「レーゲンスブルク大学での講義」を扱うべきかも知れない。というか、もう私は啓示を前提として話すとした以上、党派的であるとか、主観的であるとか言う批判は受けるし、むしろ進んで受けよう…

コーヒーブレーク

少しくたびれてるので(色々と雑務をこなしていたため)わき道それて雑談タイム。 時々物笑いの種として下らん宗教学者の書くものを読んだりするのですが、皆様方にはあまりに初歩的でおろかな間違いをして頂きたくないので一つ書いておくのですが、キリスト…

さて、続き 要理教育について

http://d.hatena.ne.jp/CanDy/20090205/1233814687 付箋が切れてしまったのであわてて買いに出かけた。外は寒くてかなわない。さて、前回の続きを前回の復習から始めたいと思う。 前回私は「カトリック新教会法典」の『神の民』に関する部分を取り上げながら…

宗教について公において書き記すことについて

さて、先日の続きの前にウォーミングアップをしないといけない。先日も書いたように私は3年前にローマ・カトリック教会の一信徒となりました。要するにカトリックの信徒と言うことになります。わが国においてはカトリックと各プロテスタントとの違いや、更に…

要理教育、つまり一般に宗教教育と呼ばれるものについて

さて、最近もとい、少し前まではてな村では“宗教を語るやつが少ないよね”という話題が注目浴びていたようなのですが・・・私もやはり反応すべきでしょうか、ブクマでid:polynityさんに呼び出されていたようなのですが。 以前のエントリーで神学は三名の読者…

カトリックに於ける人間理解

カトリックの信仰において人間がどのような位置にあり、またその人間をいかに理解するかについて考察をおこなうこととする。 “カトリックの人間観”というフレーズがまず意識されるのは教育現場においてである。幼稚園に始まり大学に至るまでのミッションスク…

中川明「妖怪の棲む教会」

上記の書籍を読んで。 タイトルから内容を想像すると違いに少し驚くと共にどうにか何らのかいこのタイトルは・・・と思わなくもないのですが、内容は戦後から現在までのカトリック教会のあり方を真摯に分析し、それらの問題点に対して著者が提言をする形で締…

神父と語る村上春樹 メタフィジック批評こと創め

問題はやはりそこから さて、村上春樹氏がエルサレム文学賞とやらを受賞したそうである。この点について幾つか論じてみようと思う。と言っても私は村上春樹の作品を一度として一ページとして読まないので彼の作品を論ずるわけにはいかない。ただ、この点につ…

うんざり

現代に平和と一致を求め、二の句を継がずに教会に平和と一致を求めるのだから、俗においても聖においても守るべき掟は互いに愛せのみである。なんと言うか、ぐだぐだを見ていてうんざりしてくる。私の信仰が仮に私一人の個人的なものならどんなに楽か。だけ…

予備的考察 啓示に関して

『神の啓示に関する教義憲章』 第一章 啓示そのものについて 第二章 神の啓示の伝達 第三章 聖書の神感とその解釈 第四章 旧約について 第五章 新約について 第六章 教会の生活における聖書 序文 1 神のことばをうやうやしく聞き、確信をもって宣言するにあ…