Catholic
人間学について小論考をしたいと思う。特にパスカル『パンセ』に関連してである。神学はともかくとして諸々の所謂自然科学でない学問は皆その学問の究極的な関心を人間存在の探究としている。個人的には笑止千万な自称にすぎないと思うのであるがお題目と言…
1941年 12月 校友雑誌「上智」第一号
以前(http://d.hatena.ne.jp/CanDy/20080714/1215962995)で「混同と困惑と異端について」と称してスピリチュアリティーについての考察の必要を述べ、その点について私自身考察すると述べた。以前のエントリーでも言及した『ニューエイジについてのキリスト教…
以前に行なった「学としての神学 その責務についての小考察」の続きにあたります。ですが、読み返すと誤字はあるし論にまとまりがないので前回のエントリーのリライト+αとなります。 全体の構成 4の内容(+2:序論 結論)―3の側面―3人の読者 序論 1 側面A…
ほんとにウンザリなのですが、文化対話や諸宗教対話を文字通りの意味で勘違いされている方が多くて酷くくたびれる。具体的な名前を挙げておくと、 門脇佳吉師、奥村一郎師、井上洋治師の御三方である。彼等の指導や書くものによる益も大きいが護教と宣教を考…
さて、現在日本の教会、しいては神学においての大問題は現代化と土着化である。これは世俗化と明白に対峙、区別されて思考されるべきものである。残念ながら多くの試みが現代化(アジョルナメント)とも土着化(インカルチュレーション)ともならず世俗化と…
id:fuku33先生からtwitterで新年の挨拶と一緒に次のような質問をされた。大意は、経営学で扱うような、と言うよりもむしろ一般においてマネージメントと呼ばれるような要素は重要な知見ではないのか?と言う問いである。 これより以前の私の発言を受けてのも…
知的な誠実さをもって信仰がどうであるのか、教会が伝えてきたのかを様々な疑問に即して答えていくこと。 どうでも良いけどイエズス会士諸氏は折角多くを学んで研究をしているに全体的に見てアウトプットが弱いように思う。大きなお世話なのはわかっての発言…
さて、こうしてブログを記してからはや三年と少しをすぎようとしているのですが、以前にも少し記しましたがブログを始めたのは私が洗礼を受けたクリスマスからです。無論当初は神学を学ぶだなんて考えてもいませんでしたし、上智大学?何それ?な状況でした…
をこの冬休みにはお送りします・・・多分。
さて、天使的博士(トマス・アクィナス)に言及するということはアリストテレスに言及するのとほぼ同義であると解してかまわないでしょう。無論、トマスの思索とアリストテレスの思索とは全く分けてそれぞれ考察されるべき代物ではありますが、そのどちらに…
大学主催の講演会を拝聴した。非常に魅力的な人物であった。講演の内容に関してはただただ納得するばかりであった。問題は具体的にどのような事柄を実行に移していくかである。あと最後に一つあった院生の質問も非常によろしかったし、私が質問したかったの…
前回(http://d.hatena.ne.jp/CanDy/20081219/1229615705)の続きを書きたいのですが、私の怠惰さと無力さ故にクリスマスに間に合いそうにありません。ですが、一点重要な点を欠落のないように補足をしておきたいと思います。本来はこの論考の結論で書こうと思…
『カトリック教会の教え』序より 現代人として、また不確実性の時代であるポストモダンを生きる人々にとって、価値観の多様化と個人主義の蔓延、さらには個々人の生活の孤立化の中、充実した理解と見通しをもって信仰を生きるためには、かなり綿密な教理の学…
改めて何故しっくりこないのか、不満を感じるのか落ちついて考えてみたのですが、感じる違和感は二つ。一点目はトマスに代表されるようなスコラ学の知見は中世哲学研究者のものであり現代の神学に何ら益することがないのか、否か。二点、どうであれスコラ学…
これはid:karposさん含め既に信じていて且つ何らかの形で信じているものを示し、教え、導こうとする人に伝えて共有していくことなので些か内輪向けの度合いがきつく、ここで書くのに適さないかもしれませんが、幾点かまとめておきたいのでエントリにしておき…
やはり直接に神について話すのでは無理だな。話に対しての食いつきが悪すぎる。自然的な理性で神が認識可能であるという点から始めなければ困難だ。あと音声媒体ではなくて文字媒体のほうが良い。これは私に話す才よりも書く才が与えられているからかもしれ…
トマスのキリスト論もやります。めんどくさい。歴史性をどのように考えるか。文化受肉とはどうゆうことか。文化的な制限とは。
相当後で書く。トマスの天使論とか一番最後になりそうorz 『神学大全』だけでもどれだけあるんだという気分になってくる。なんとしても第一問題をクリスマスまでに終わらす。
さて、今回問題とするのは『神学』そのものである。無論このような大きく入り組んだ主題をわたし一人の手でどうのこうのできるものでは勿論ないので幾つかの書籍の手助けを得ながら考察を進めたいと思う。 しかしながら、出立点はそれらの書物からではなく、…
まえがき 本書は、多くの友人たちの要望により、相互に補足する三論文を集めたもので、そのうち二つは既刊、一つは未発表のものである。 第一論文は、『司教職と普遍的教会』(Unam Sanctam,39,ed.du Cerf)という論集の中で発表され、好評でかなりの反響を呼…
日本の教会史は大まかに3つに分けられて認識されている。まず、キリシタンとしてつまり、ザビエルから始まり禁教と殉教を経て、信徒発見を一つの区切りとしての教会、もう一つは明治から大正、昭和そして戦後の教会、最後に第二バチカン公会議を経ての教会の…
上記で聖書を倫理の授業で用いるのは適さないと述べたが、誤解を招きかねないので補足をしておこうと思う。ここで述べるのはあくまで40人前後の学生に対して教室で行なわれる座学、授業においては聖書を使っての『倫理』の教授は適さないと述べたのであって…
「アッバ、父よ、あなたは何でもおできになります。この杯をわたしからとりのけてください。しかし、わたしが願うことではなく、御心に適うことが行なわれますように。」(マルコ.14)兎も角、委ねたのだし、良きに計らってくれる。どうであれ従って行くし、…
以前記した件に関しての追記、報告。 以下『上智大学五十年史』(pp110-111)より Kulturheimというのは生粋のドイツ語ではない。Kultur(文化)とHeim(ホーム)という二語をたくみにつなぎあわせた造語であって、いうなれば知識人の集まる茶の間といった意…
半ばどうでもよいことだけどもメモしておく。神学の扱う中心領域は何かと問われたときどのように答えるか。それぞれの神学者に聞けば答えはどうであれ自分の研究領域だと思うことだろうけれど(そう思っていただかないと個人的には困るが)やはり典礼に関し…
ガブリエル・マルセル 実存主義*メモ* イヨネスコの作品を読んでいる。以前扱っていた遠藤周作を含めて、実存主義というのが一つのキーらしい。なのですが、サルトルの作品を読む気があまりおきない。同じわけではないが実存主義哲学としてヤスパースは以…
University of Notre Dame Jacques Maritain Center目録などは上記サイトを参照。日本語翻訳文献は聖三木図書館、上智中央図書館、石神井キャンパス図書館で凡てチェック可能。必要言語:初期/仏語 後期/英語 補足言語/ラテン語
緒言 予は我和仏協会より一小冊子を公にして其トラクト事業に貢献せよとの名誉ある依頼を利用し、此冬季に東京帝国大学に於て講述せんとする主要なる題目即ち中古哲学史に就て聊か鄙見を陳述せんと欲す、されば予が此論を草するに當りて第一予の念頭にありつ…
乾燥機を回している間に少し。昨日もそうなのだけど木曜日の夕方のミサで先唱として奉仕をしている。始めてまだ一年とたっていないのだけど、奉仕を通してミサに与れるようになってきた。度々失敗するし、失敗するだろうし、失敗した。言うべき言葉を言い忘…