思想学の現在と未来
- 作者: 田中浩
- 出版社/メーカー: 未来社
- 発売日: 2009/01/01
- メディア: 単行本
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未来社のPR誌『未来』連載のエッセイをまとめたもの。田中浩、浜林正夫、飯島昇藏、田中秀夫、泉谷周三郎、加藤節、柴田寿子、小野紀明、柴田平三郎、半澤孝麿、和田守、大木英夫。
半澤氏はじめ幾人かの人の著作は読んだことがある。あと自分がやりたかった研究って結局のところ思想史であるとか思想学?だったのだなとあらためて思う。正直のところこの手の学問はあんまり受けないと思う。思想史自体がかなり孤独というか、理解されずらい方法論であるし、方法で踏まなければならない手順や知識が多くなりがちなため、碩学しかやれないというか・・・・能力の無い人間が手を出すとあっという間に蛸壺になってしまう。上記の研究者全般に言えるのだけど、思想家を扱う際に“政治”思想の側面から考察するにしても哲学や神学の知識がなくてよくなるわけではなく、この点について幾人かの研究者はよく心得て配慮しているとも思うのだけど、それでも正直のところまだ不足があるように私には感じられる。こういう点を埋める必要もあるだろうから、私は神学を最悪でも学部程度は学んでおこうと思ったのだけど、失敗した。
思想史、特に政治思想の研究に関してはあきらめたわけだけど、こういう研究者のためにも神学の方面から必要な補助となるような研究をできるようにはなりたいと思う。