ロウソクの科学

ロウソクの科学 (岩波文庫)

ロウソクの科学 (岩波文庫)

読み終わった。やはり、「存在と当為」についての記述はなかった、それは兎も角として、偽科学だなんだと騒ぐ人は批判する側の人であろうとなかろうと科学をするとはどういうことであるかを知るために本書は今でも一読に値するものであると思う。
本書を読んでいると小学生の頃、科学館であるとか植物園などの公開教室に喜んで行っていた頃を思い出す。

そこで私はこの講演の最後の言葉として、諸君の生命が長くロウソクのように続いて同胞のために明るい光輝となり、諸君のあらゆる行動はロウソクの炎のような美しさを示し、諸君は人類の福祉のための義務の遂行に全生命をささげられんことを希望する次第であります。 p119

ただ、ファラデーの最後のこの言葉は最も手短で適切な人間の行いに対しての励ましであることにかわりはないでしょう。