大学で何が学べるのか

何を大学で学んでいるのかなと疑問に思ったので。いわゆる大学といわれるものの興りは中世にさかのぼると言われるけれどもそれってスコラ学とほぼイコールで結ぶことのできるものなんだよね。日本の学問をして輸入学問であると批判する向きがあるけど、中世のスコラ学もある意味同じ性質を備えているものだと思う。古代ギリシア哲学、その影響を受けての古代教父の思想、イスラム哲学・・・。それを統合して体系付けたといわれるのがトマス・アクィナスなわけで。あくまでなんとなく、当てにならない直感であるけどスコラ学(語源からいうと神学、哲学だけではなく自由学芸も含む)に関して光が当てられても良いと思うの。でも、それに目を向けている人が余りに少なくて凹む。
日本においてスコラ学とりもなおさず中世・古代の教会の思索と祈りの重要性を日本で主張していたのが、ゲーベルケーベルなわけだけど、その教え子である西田や九鬼、和辻など日本の少ないながらもまともな哲学者たちが大きな影響を受けたことは疑いようがない。それと同様な、もしくはそれ以上の環境を今いる大学は与えてくれる能力があるのに誰もそのことに気づいてないのかもしれない。もったいないな。
東大や京大なんかよりも学問をしたいなら日本で一番いい環境だと思うのだけど、どうにもこうにもミソッカスしかいないみたいで・・・はぁ。
私大学に残って研究したいけど、お金ないもんな。どうしよう。それに何より自分に思索の才があるのかがわからない。