Essays on the law of nature and associated writings John Locke

読み途中。あほと遊んでる暇はない。
googleで検索したかぎり、ロックの『自然法論』に言及してるのはこの辺http://www.furugosho.com/precurseurs/locke/nature.htm

文献として読まれているのは、岩波文庫にも収められている『市民政府論』と『人間知性論』が主であり、市民政府論の前半、二部構成のうちの一部にあたるロバートフィルマーに関しての論考はあまり参照されない。また、自然法に関しても『市民政府論』においての言及のみで議論がなされる傾向がある。次に、宗教理解に関してだが、『寛容書簡』は度々言及されるものの『聖書信仰の合理性』に関して論じているものがきわめて少ない。
研究者の理解は十分なものであると思うが、一般でのロック理解は、教科書においてのホッブズ・ロック・ルソーであり、「自然状態」「社会契約説」「抵抗権」「アメリカ独立への影響」などのフレーズが出れば優秀な方である。高等学校において、政治経済の理解がおざなりにされていることを考慮すると、教科書的な理解すら危ういといえる。わが国は曲がりなりにも民主主義、議会制を採用し、憲法を有する立憲主義国家である。市民の一般教養としてロックの政治思想についてよりよい理解を得ることは非常に有益なことである。