学会という場所

 大学の先生方は研究と教育をお仕事としているわけですが、普通に学生してると教育という一つの側面にしか触れることがない。で、もう一つの研究ではどんな仕事をしてるのか知りたければ先生たちの論文を読むのが手っ取り早い。学部一年から教わってる先生方の紀要論文を読むような“イヤ”な学生は私ぐらいのものでしょう。で、今回は村上陽一郎の基調講演を聴きにある学会にこっそりもぐりこんだのですが、サークルのミーティングのために基調講演は10分ぐらいしか聴けなかったorz
 でも、なんかどういう感じで研究発表したりするのかとかがわかって面白かった。
 大学の先生たちが交流するための場でもあり、自分でカバーしきれない研究に関して他の人の研究発表を聞いて、それに質問することで耳学問をする場所etc
 一つ言えるのは並みの学部生の卒論程度であれば確かに専門に研究してるわけではないけど指導はできるでしょうね。まず第一に研究に必要な方法を先生方は心得ている。また自分の研究をする過程で積み上げてきた知識がある。それに他の研究者の論文を読んだり、学会での発表を聞いたりによってある程度広い範囲をカバーできる。
 あと、これは学部生でも知ってることですが(というか私は知ってる)研究には先行研究の把握が必須である。この場合、先行研究と自らの研究を明瞭に区分する必要がある。具体的に言えば、引用文献の扱い方ということになる。
 あとこれは愚痴なわけですが、基調講演でスコラだなんだと古典学の話が出ていたわけですが、重要性は理解できたのでしょうか?なんかよくわからないのだけど、うちの大学の先生たちはスコラ学を重要だと思ってるの?それとも思ってないの?どちらなの?
 仮に重要だと思っているならどうしてうちの大学ではスコラ学が酷い扱いを受けているのか・・・学部生には難しくて理解できないから(大筋で同意)実は先生たちもよく理解してないから(恐らくそうでしょう。だってスアレスの研究やマリタンの研究なんてまともにやりもしてないから)
 まぁどうでもよいけど、私先生たちに指導を受ける余地があるのは研究の方法論だけね。他のことについて文句言われる筋合いはない。