斜めに読んだ

昨日講義の後ジュンク堂に行って買った。

遠藤周作―挑発する作家

遠藤周作―挑発する作家

 巻頭のインタビューと山根道公「吉満義彦体験―その影響と超克」と神谷光信「新約聖書学の衝撃」を読んだ。吉満に関しては去年のクリスマス前から気にしていたので既に知ってる知識、見方なので再確認にはなった。問題は遠藤のテキストにどのように影響してるのか作品自体の分析が必要な気がする。状況証拠やら傍証はもう十分。問題は、吉満の研究が十分にならないと遠藤の研究も進みようがないという点でしょうか。ジャック・マリタンもだけど。
 あと神谷光信の論考については以前読んだ『須賀敦子と9人のレリギオ』と同じ違和感と言うか、居心地の悪さを感じるとだけ書いておく。論そのものは面白いし、参考になるのだけどどうも私のものの見方と違うというかなんか読んでて居心地が悪い。ついでに書くと神谷氏はブログを書いてるので参考にしたい方は下記のurlからどうぞ。
http://blogs.yahoo.co.jp/kamiyafontenay

 あとどうでもよいのだけど、グレアム・グリーンの話題が出てたけどチェスタートンは読んでなかったのかな。岩下壮一は好き好んで読んでいたし、幾度か言及してるのを考えたら岩下の書いたものに触れていた遠藤が読んでる可能性は高いと思うけど。