メモ

Interaction of Law and Religion

Interaction of Law and Religion

読んでる。

Contents

Introduction

1 religious dimensions of law

この章では文化人類学的な側面から文化の特質としての法と宗教を考察する。そして今日の我々の文化含め、文化において法と宗教が儀式、伝統、権威、普遍性などの諸要素を共有していると主張する。最近の法学者たちはこの点、つまり法の宗教的要素を等閑視している。

2 the influence of christianity on the development of western law

この章では歴史的な側面から西洋の法への宗教の影響を考察する。ここで扱うのはキリスト教ユダヤ教のみではなく(伝統的意味での宗教)過去200年にわたってキリスト教的思考態度の翻訳である“神聖な”デモクラシーをも扱う。(注:17世紀以降の近代民主制と呼ばれるものへのキリスト教の影響については「 law and revolution 1・2」を参照のこと)

3 law as a dimension of religion

この章では哲学的側面から法の宗教的側面から宗教の法的側面へと重点を移して考察する。この章では宗教的な思索にありがちな誤りを正すことを目的としている。つまり法と愛、法と信仰、法と恩寵との間の調停不可能な矛盾といった考えを再考する。

4 beyond law, beyond religion

Postscript


 3章までのむちゃくちゃ簡素なアブストラクト・・・イントロダクションで著者も述べてるのだけど本書に学術的な厳密な考証を求める読者は後に書かれた「 law and revolution」を読まれたほうがよいと思う。ただ、著者がなぜにそのような方向で論考を進めたかは本書によく示されていると思う。ですので、1、2章は軽く触れるだけで3,4章から著者の問題意識中心に以下では紹介します。