想像の共同体

古本で安めに購入。前期に国際関係学の講義でザーッとは読んだけどあらためて読んでる。つうか、国際政治関係の先生みんなこれ読ませてるけどそんなに大事かしらこれ。あんま面白くないし。どっちかと言うとジェラード・デランティの『コミュニティ』のほうが面白いけど。
どうでも良いけど目に付いたので、フリードマンの『隷属への道』は完全にスカだった。まぁ800円で買った本だからそれほど懐は痛まないけど。微妙すぎです。

一方、ナショナリズムの想像力が死と不死に関わるとすれば、このことは、それが宗教的想像力と強い親和性を持っていることを示している。p32

つうか何を今さら言ってるんだよって内容しかこの本言ってないんだよね。ホッブズであれルソーであれ、別にロックでも誰でも良いけど市民革命の思想と宗教性が強く結びついてるのって自明じゃないのかよ。それがわかってるから神学を学部で勉強しようと思ってる人間からすれば高校生でも理解できることぐだぐだ抜かすな。その変容、世俗化が何であるか、民主主義や国民国家憲法だとかの本質部分は何であるか明らかにして、現在直面している課題を解決するのが目的でしょうに。ちんたらちんたらしてんじゃねぇよ。ほんとに頭の悪い。
あともう一つ本書の肝である。共同幻想の媒体としての出版資本主義、特に新聞だとかであるけど、この点についてはリップマンの『世論』のほうがよく考察できていると思うのだけど。と言うかなるだけ古典を読んでれば済む話だということ。
ましてこんなもんさらに薄めた講義とか・・・まぁなんです食事にしろ書籍にしろ美味しいもん食べてしまうとまずい物は強制されない限り食べる気も起きない。