『神学及中古哲学 研究の必要』明治34年 

 ケーベル Koeber,Raphael von 1848-1923

哲学者。ロシア生まれのドイツ人。モスクワ音楽学院でピアノを修める。のちドイツイェナ大学、ハイデルベルク大学で哲学を学ぶ。正教からカトリックにかわる。1893年東京帝国大学の哲学教師として来日。西洋哲学、古典語古典学、キリスト教史、また音楽学校でピアノなどを講じる。そのキリスト教的経験に満ちた人柄、古典重視の学風は知識青年たちに大きな影響を与え、門下から岩本禎、桑木厳翼、波多野精一、深田康算、高橋里美、岩下壮一、九鬼周造和辻哲郎など、キリスト教思想・哲学の学者が輩出した。ヨーロッパ文化をその根本から摂取することを教えたと、和辻、西田幾多郎らに評される。「岩波キリスト教辞典」より

  • 目次
  • 初めに
  1. 神学研究の必要性に関して
  2. 神学及びカトリックに対しての一般の関心について 無知からくる誤解は未だに存在するのか
  3. 研究の方法に関して
  • 終わりに

初めに

 上記の項立てで論を進めていく。ここ最近まとまった時間がとれず筋道ときちんとした連関のある(断片でない)エントリを書く場合先に大まかな目次と必要な論の要約、狙いを先に記してから必要に応じて各論に入るのがよいと考えた。
 物を書く際にはあたり前のようにやることであるし、やるべきことであるが以前まではブログをメモや個人的な心情の発露(と言う名の愚痴)をする場所としてきたが、以後はなるべく何か一定の事柄を筋道だって論じていく場にしていこうと考える。無論私の拙さゆえに論が破綻したり、まとまりがなくなってしまう恐れがあるが、その場合は何度も同じ主題を繰り返し論じ続けることで改善していきたいと考える。