まとまりのない話 メモ

 物語批評をする人向けのメモ 〜父なる神と父の区別〜

 よく言われる物語としての父殺しはそのままイコール神殺しの物語にはならないんじゃないか?私が心得ている言語は今のところ英語しかないので含蓄のある具体例の提示が出来ないのが申し訳ないのだけど、所謂父なる神(創造主であり、全知全能)はfatherfoodで表わされるものであり、これとは別にpater、つまりパターナリズムのパーター『父権温情主義的な』と言う意味での父があるのでこの二つの物語が混同されているとわけが分からなくなると思う。
 これは私も区別を付け始めたのは最近のことなので曖昧である上に試論、メモであることを前提で・・・・という感じだけど、ロックの『市民政府論』での議論に見られるのはfartherによるpaterの殺害ではなかろうかと思う。つまり、呪術的、未開的な反一神教的な(敢えてこう書く)父を殺すことを意図したものと捉えるのが適当であると思う。