Catholic

物語と批評  リアリティとフィクション

元々科学や法律などに興味があり、小説などまともに読まず、読むならノンフィクションかエッセーなどであったわたしが熱心に読み続けた唯一の物語が『聖書』だった。その点、恵まれていると言えば恵まれているし、不幸と言えば不幸なのかもしれない。私は昔…

メモ

エレミア20.7-主よ、あなたがわたしを惑わし わたしはあなたに惑わされて あなたに捕らわれました。 あなたの勝ちです。 わたしは一日中、笑い者にされ 人が皆、わたしを嘲ります。 わたしが語ろうとすれば、それは嘆きとなり 「不法だ、暴力だ」と叫ばずに…

まとまりのない話 メモ

物語批評をする人向けのメモ 〜父なる神と父の区別〜 よく言われる物語としての父殺しはそのままイコール神殺しの物語にはならないんじゃないか?私が心得ている言語は今のところ英語しかないので含蓄のある具体例の提示が出来ないのが申し訳ないのだけど、…

キリスト教ヒューマニズムとカトリックアイデンティティに関して

洗濯物終わったら新幹線乗って帰ります。実家に帰るのがまず気だるい。読まないといけない本やら資料が山とあるのでバイトやらサークルから離れることのできる貴重な時間と思って山積してる課題の一つでも片付けることが出来ればと思う。 その課題の一つが、…

神を中心とするとは?

人間理解の問題 〜人文主義の問題点について〜 ここでは人間をどのように理解するかを問題としていきたいと思います。人間を理解するにあたり二つの側面から問わなければなりません。まずは対象としての人間、つまり問いに付される人間です。もう一つはこの…

食事の際のマナーについて

出エジプト記12.1-11 エジプトの国で、主はモーセとアロンに言われた。「この月をあなたの正月とし、年の初めの月としなさい。イスラエルの共同体全体に次のように告げなさい。『今月の十日、人はそれぞれ父の家ごとに、すなわち家族ごとに小羊を一匹用意し…

混同と困惑と異端について

度々利用するジュンク堂の新宿店では、人文書の棚の向かいにスピリチュアル関係の書籍が並んでいる。私はそれを見るたびにシュールだと思う。エイレナイオスの『異端反駁』の真向かいにスピリチュアルの書籍があるのだ。エイレナイオスは千年以上たっても自…

頭を悩ます

故あって、カトリシズムやら本学のカトリックアイデンティティやらひどく観念論的な話題をいかに具体的なものとするか、喩えるならば「観念の受肉」とでもいった事柄に頭を悩ます。

メモ

Francisco Suarez スアレス

メモ

土曜日に神父様とサークルの有志数名でラルシュ・かなの家という知的ハンディキャップを持つ人のグループホームに見学に行ってきました。

よりよく伝えるために書く方法

私は最近ますます強く感じるのですが、よく書くためにはどのようにすればよいのか?この問いばかりが頭の中を占めています。私は何か知識を欲したり、よりよくある本を理解することをあまり望みません。今理解していることをどのように表現すればよいか、そ…

迷える羊-ストレイーシープの問題

愛を追い求めなさい。霊的な賜物、特に預言するための賜物を熱心に求めなさい。*1 霊で祈り、理性でも祈ることにしましょう。霊で賛美し、理性でも賛美することにしましょう。*2 はじめに 数日前に参加した黙想会で心に止まった事柄を中心に思索をいくらかお…

黙想会

金、土と黙想会に参加してきました。

文献目録に関して

はじめに 大正期から1950年以前までの文献目録を作成いたします。著者・訳者氏名を除き、旧仮名、旧字は適宜変更いたします。また、個人経歴についてはできる範囲で註として記します。また、興味のある文献がありましたら、コメント欄などでご連絡ください。…

二人のアウグスティヌス

川本氏への応答を優先すべきなのですが、むらっけと集中力のなさと言う悪い癖のため少し寄り道します。というか、最近寝つきが悪いのか突然目が覚めてしまう。あまりよろしくない。また、起きてコーヒーを飲んで本を読んでしまうので必然的に寝れなくなる。…

典礼に関して

並行して少し頭を悩ましてる。なかなか難しい問題。最近必要を感じるので重い腰を上げて美学、美術史に取り組み始める。とりあえず以下の二冊を読んでる。 教皇ベネディクト十六世 『愛の秘跡』典礼の精神 (現代カトリック思想叢書 (21))作者: ヨセフ・ラッ…

サブカルチャーとしてのカトリシズム/インカルチュレーションの対象としてのサブカルチャー

id:antonianさんが、聖☆おにいさん(1) (モーニング KC)を紹介されてる。私も先輩の家で読みました。ゆるさ加減がとってもつぼでした。若い人の受けはとってもよいと思う。私の周りはみんな大爆笑でした、私含めて。 昨日、今日(土日)と私の大学の先生方は…

寂しさのようなもの

お昼のミサ前に少し走り書き。 twitterで愚痴っていたのだけど、大学で学問上の指導を仰げる先生がいなくて少し寂しく思っている。法哲学では、この前個人的にヨンパルト神父を訪ねてお話を伺ったし、指導を今後仰ぎたいと思うけど。なんだろう、ようは哲学…

マタイによる福音《28.16-20》 16 undecim autem discipuli abierunt in Galiaem in montem ubi constituerat illis Iesus 17 et videntes eum adoraverunt quidam autem dubitaverunat 18 et accedens Iesus locutus est eis dicens data est mihi omnis po…

自己紹介の問題

今回は自己紹介の問題。この時期は毎年のことですが自己紹介が必要です。中高一貫6年間でクラス替えがあるとはいえ、狭い世界にいる頃はあんま自己紹介必要でなかった。そもそも今みたいにアクティブでもなかったし。 サークルや学科で一年生相手に自己紹介…

異質なもの、そして周辺

なんとなく思ったことをだらだらとメモしておく。

ミッション・スクールとは何か 教会と学校の間

ミッション・スクールとは何か―教会と学校の間作者: 北川直利出版社/メーカー: 岩田書院発売日: 2000/03メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 「ミッション・スクール」は、「スクール」として日本の教育体系・行政に組み込まれている。したがって、…

メモ

カトリック教育研究 バックナンバー三件、聖三木図書館で閲覧可。 それ以前のバックナンバーに関しては人間学研究室に相談?素読の感想;女子教育、高等教育に偏りが見られる。具体的なカリキュラムに関しての論考が多い。心理学(教育心理学)、社会学(宗…

新スコラ学へ向けての試案

本案件は私案/試案である。本案件の基本理念は次の三点である。信仰(信念)と理性と自由の三項である。これら三つの理念から必然的に引き出せる要素は愛である。そして愛は、寛容、開放性として現われる。寛容、開放性は民主主義と市民社会の基礎をなすもの…

メモ 私学教育に関して

田中耕太郎の思想と‘旧’教育基本法との関連 田中耕太郎の思想の背景に関して 〜人格論と自然法〜 宗教教育と私学教育の独自性に関して メモ資料 私立学校法 学校教育法 文科省教育基本法資料室なお、田中耕太郎の思想史、経歴概要は、『近代日本のカトリシズ…

言葉の問題

初めにことばがあった。ことばは神と共にあった。ことばは神であった。このことばは、初めに神と共にあった。万物はことばによって成った。成ったもので、ことばによらずに成ったものは何ひとつなかった。ことばの内に命があった。 ことばは世にあった。世は…

理性を正しく導き、学問において真理を探究するために

良識はこの世でもっとも公平に分け与えられているものである。…中略…わたしたちの意見が分かれるのは、ある人が他人よりも理性があるということによるのではなく、ただ、わたしたちが思考を異なる道筋で導き、同一のことを考察してはいないことから生じるの…

蟲愛ずる姫君

twitterでぐわぁーってわめいていたら、論点が散らばってわかりにくいとの指摘があったので整理してエントリにしてみる。 さて、今回は色々と考察したいことがあるのですが、どん引きされるのを覚悟で書こうかと思います。 自然への愛着 ファーブル『昆虫記…

無題(仮)

時間がなくまとまるかおぼつかないのでこのような形にしておきます。 なんとなく私の立ち位置を現時点で再確認をしておく必要があるように思う。